2013年2月21日木曜日

Developers Summit 2013 Action!

デブサミ2013に参加して来ました。
今年のテーマはAction!だそうで、デブサミをきっかけにみなさん何か行動を起こしましょう、ってことらしい。タイムテーブルを見るとどれも捨てがたいんですが、今回は下記のセッションを聞いて来ましたのでメモしときます。

(2013/2/22 追記)
CodeZineさんのこちらの記事 でご紹介いただきました。ありがとうございます。



一日目

【14-B-1】 3つの世界:エンタープライズ、ソーシャル/ゲーム、スタートアップ
玉川憲(司会)/三谷慶一郎/伊藤直也/孫泰蔵

  •  naoyaさん: 大統領選オバマのサイトはJekyllを使用
  • 孫泰蔵さん: スタートアップのexit戦略M&Aが主流、そのためはイノベーション性が重要、
    必ずしもマネタイズは必要なし。


【14-A-3】 Ruby2.0
まつもとゆきひろ
  • Rubyは開発20周年、区切りの良さに後押しされて2.0をリリース
  • togetter

【14-E-4】 デザインを考えるときにデザイナーが考えること~デザイナーの頭の中~(仮)
秋葉ちひろ
  • slideshare
  • コンセプトメイクをしっかりしよう。いつ、どんなときに使うか、ユースケースを想定させるために、コンセプトムービーは有効。
  • デザインするときはコーディングのことは考えないように。コーディングはデザインを表現するためにツール

【14-B-5】 チケット駆動開発の本質
小川明彦/阪井誠
  •  チケット駆動開発で重要なこと。テーラリング。組織にあった運用をつくり上げるために、起票権限はメンバー全員に。ワークフローの制限少なくする。チケットの種類、属性は少なく。コミュニケーションを多く(チケット内で活発に)、些細な内容でもチケットを更新し、少ない経験を蓄積していく。備忘録として使うのも良い(プライベートチケットがある)。 
  •  蓄積された経験を活かすために。一度だけの作業はチケット、経験が溜まってきたら、手順化。手順はwikiに。 
  •  サーバントリーダーシップ(vsコマンドマネジメント)。 マクロマネジメント。ガチガチな管理からは柔軟な発想は生まれない「濡れ雑巾はしぼらない」 -- 本田宗一郎
  • TiDDの原則。チケットファースト。チケットなしの作業不可。成果物は構成管理に従う、チケットは成果物や仕様ではない

【14-A-6】 ニコニコ静画(電子書籍)の作り方 〜みんながニコニコしてくれる読書体験を届けるために〜
野口大輔
  •  ニコニコ静画では、リリース先輩というデプロイツールがある。対話式のツールらしい。
  •  テストコードを書くのは長期的に見て速くサービスインさせるため
  •  エンジニアの仕事はエンジニアリング。根性で問題を解決するな

【14-A-7】 ソーシャルコーディング革命後の開発委託の世界〜QA@ITの事例
和田卓人(司会)/西村賢/ソーシャルコーディングクラスタ
  • http://stackoverflow.com/ の日本語版QA@ITを作った時の話
  •  反対をおしきるには、動くプロトタイプを作る 
  • 開発中に使用したツール  pivotaltracker/github/yammer/travis CI/heroku

 

二日目

【15-D-1】 Action! あなたは生き残れるか?、生き残るオレの Action! はコレだ(キリ
西脇資哲
  • togetter
  •  やれることはなんでもやろう。調整はあとでなんとかなる、速さが重要、スピードを身につけよう。
  •  disるな、意見をいう時は立場の違いを明確に。 
 セッションで使用していた、skydrive、office365 クラウド、超単焦点プロジェクタとパワポ、photosynth、どれも使ってみたい!と思いました。

【15-A-2】 Webが生み出し始めた世界
江渡浩一郎
  • 『パターン、Wiki、XP』の著者
  • お台場日本科学未来館にインターネットを物理的に表現した展示物があるので見てきて下さい。
  •  研究、自分で調べた結果を発表としてニコニコ学会を創設
  • 情報メディア史、マクルーハンのメディア論は今こそもう一度読むべし。
  • 未来は必ずしも魅力的ではない。過去の人に、Twitterを説明しても魅力的未来とは多分感じないだろう。

【15-C-3】 Webと自然科学の意外な接点、先端アドテクとの必然的な出会い
吉井伸一郎
  • 自己組織化する自然現象。例、地震発生の指紋、時間周期ではない。インターネットも規則性。べき法則。
  •  本: 『新ネットワーク思考』 ,『成功ルールが変わる』, 『自己組織化する宇宙』
  • シミュレーションサイエンスからデータベースサイエンス、データベースに眠るデータ、裏側の普遍性を、考える取り組み
  • ビックデータはhadoopなど道具そのものの使い方ばかりに目が行きがち。扱うべきデータの中身をサイエンス的知見で考えると新しい何かがわかるのではないか。サイジニアさんでは広告に生かしてる 

【15-D-4】 Opsから挑むDevOps
千葉則行
  • chef 少ない行数、べき等性がシェルより優れてる。静的、決まった形にするために使う。
  •  mcollective 動的、今この状態にするために使う。
  •  cloudrop mcollectiveとchefを組み合わせたサービス

【15-A-5】 人が作るソフトウェア ~今『組織パターン』を読む意味~
和智右桂
  • 組織パターン、パターン言語、ロール指向のチームモデルについて。

【15-B-6】 開発者の "資産形成" につながる Action とは?
東賢
  •  インフラジスティクス社、本社ニュージャージー
  •  望む望まないにかかわらず資本主義の中に生きている私達。プロフェッショナルなら自分の仕事を価値として売ろう。
  • B/S的指向、ポータブルスキルをもとう。コミュニケーションスキル: 英語は態度でなんとかなる。環境適応能力:環境は変わるものであるという前提。鈍感力。デザイン思考: 何かやる時に一旦手前で立ち止まってものを考える。キャリアをデザインという視点。マクガイバリズム: 目の前の困難に対して、今手にはいるものだけでとにかくやってみること。
  • テクニカルスキルを習得するとき、デザインしたキャリアの中で、自分に足りないどの部分を補っているのか常に意識すること。

【15-A-7】 ワンクリックデプロイ ~いつまで手でデプロイしてるんですか~
吉羽龍太郎
  •  トヨタ生産方式の話。無駄について。コストの見積もり。不確実生コーン。多くのリスクは後半に顕在化する。
  •   自分たちの仕事は自分たちで解決するしかない。継続的デリバリー、難解なものほど自動化すべき。バージョン管理はDBも含めて任意のバージョンに戻せるように。(doctrine,railsのマイグレーション等)
  • 環境構築の自動化は必須。また、デプロイが失敗したら容易にロールバックできるように。

【15-D-8】 Wantedly Presents Web/Startupで活躍するエンジニアの自分戦略
仲暁子(司会)/相川直視/串田栄二/後藤和貴/庄司嘉織/高橋三徳/横路隆/米島和広/玉田大輔/後藤理華(ドラ娘)
  • togetter
  •  何をするのか、ではなく誰とするのか。
  • クックパッドの方。『情熱プログラマー』 自分が一番下手になる環境へ転職すべき。一流の人たちからの経験値はすごい。
  •  cloudpack株式会社の方。目の前の楽しそうなことをやってきた。
  •  オイシックスの方。 インド本社で働いた経験を生かしている。
  • cfo株式会社の方。会計アプリを作ってる。
  • 株式会社スポットライトの方。組込み系やると怖いものなくなる、かも

デブサミでセッションを選ぶ時のポイントは、会社名とか、タイトルに惑わされず、スピーカーの方に興味を持つことだと思います。
デブサミでスピーカーをされる方は言うまでもなくみなさん何らかの第一人者の方々なわけですが、やはりデベロッパーのお祭りなので、自分を将来を見据え、自分自信を高めるきっかけになるようなセッションに出会いたいですよね。

各セッションで頂いたActionカード